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「認知症を知り 地域をつくる」キャンペーン報告会 2008年3月1日(土)開催

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「認知症でもだいじょうぶ」町づくりキャンペーン2006発表会

1.認知症になっても安心して暮らせるマンション

管理業務部部長 大谷 清美 管理業務部係長 久保田 雅子
中銀インテグレーション株式会社(東京都中央区)
発表者: 管理業務部部長 大谷 清美
  管理業務部係長 久保田 雅子

私たちはマンションの管理会社で、マンションの居住者のお部屋以外、共有部分であるエントランス、階段などを維持管理するほか、居住者のコミュニティ形成につとめています。「すべては人の心に発し、人の心に終わる」−認知症の方だけでなくどのような方に対しても心からの行ないを各自がすることによって道が開かれると思います。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • 管理員が認知症を理解し、細やかな工夫をすることで、マンション内で認知症の人たちの暮らしやすさに向けた支えが生まれている。今後全国的に、マンション暮らしの認知症の人が増えていくことが考えられ、先駆的で重要な取り組み。
  • 日常生活の場であるマンションが安心して住める場になることはとても大切で、こういう取り組みがもっと広がって欲しい。管理員を置く全国の共同住宅の経営者に取り組んでもらいたい活動のモデルである。
  • マンション管理員とともに、住人自身の理解と支えあいが広がっていくことが大切であり、この活動が継続的に発展していくことが期待される。
  • マンションにとどまらず、この取り組みを参考に、スーパーや商店街など町の様々な生活領域で、その担い手が率先して動き出す活動が広がっていってほしい。
  • 認知症の方々が暮らしやすい場やコミュニティづくりは、子どもやその親たちにとっても住みやすい社会であると改めて考えさせてくれる活動である。

2.当たり前の権利である地域行事・老人会への参加を目指して

高橋 須美(社会福祉法人 ふるさと会 中追の里施設長)

社会福祉法人 ふるさと会
グループホーム福寿の家(高知県吾川郡いの町)
発表者:高橋 須美(社会福祉法人 ふるさと会 中追の里施設長)

私たちグループホームでなければわからないこともたくさんあります。行政が把握することがむずかしい地域のこまかな現状を伝えるかけ橋として、地域密着型サービス事業所の役割をうまく活用してもらうきっかけづくりをしていきたいと思います。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • 町の中心から離れた土地に建てられたグループホームや施設が少なくない現状で、その利用者が孤立しないで地域とつながって暮らし続けられるよう支援することが全国的に大きな課題になっている。このホームは不利な立地条件の中でも地域交流の試行錯誤を積み重ね、地元の人々との確かなつながりが築いており、その経緯を他地域でもぜひ参考にして欲しい。
  • 交流にとどまらず、過疎化が進む地元の課題解決にむけて、町の介護予防事業や認知症サポーター養成、移送サービスなどに積極的にとりくみ、地域にとってもかけがいのない場として定着してきている点は、過疎地域での共に支えあう町づくりのモデル。

3.教科 奉仕『認知症と地域について考える』授業

教諭 「総合的な学習の時間」担当 手塚 比目古

東京都立拝島高等学校(東京都昭島市)
発表者:教諭 「総合的な学習の時間」担当 手塚 比目古

学区が広い高校は地域との交流が少ないと思われがちですが、地元のコンビニやファミレスではアルバイトとして、またお客として、高齢者と関わる高校生は少なくありません。今回つくりあげたプログラムを毎年続けることで、高校生たちが認知症をごく普通のこととして生活の中で考えられるようになるのではないかと思います。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • 社会の中で活動の領域を広げていく年代である高校生に、授業として認知症の理解をはかり、実践的な知識と具体的な体験の機会を提供している点がすばらしい。
  • 授業を受けた学生たちの意識の変化が明確にとらえられており、学生が今後、地域の中で様々な波及効果を生み出してくれる期待が持てる。
  • きめ細かいプログラムが他の参考となり、全国の学校で取り組むことが可能なモデルである。ぜひ各地で取り組んでほしい。
  • 授業の担当教員のみが企画するのではなく、キャラバンメイト、行政、NPO等と連携しながら、継続的した活動にむけて組織的な取り組みをしている。

4.この町にこんな病院があったらいいな(地域にとけ込んだ認知症センターの取り組み)

看護師 斉藤 容子

財団法人 豊郷病院 老人性認知症センター(オアシス)
(滋賀県犬上郡豊郷町)
発表者:看護師 斉藤 容子

認知症についての基本的な関わり方は今も昔もかわらないと思います。医療・福祉・介護の視点の違いはあると思いますが、本人・家族を支えることに変わりはありません。最近は家族の方、福祉関係者からの相談も増えてきました。点と点を線で結び、次の面へ広げられるよう適切な医療情報を伝え、みんなの“オアシス”でありたいと思います。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • 総合病院における認知症センターの設置が、その病院だけで完結せず、他医療機関、関連機関との連携を図っている点は重要。本来あってほしい姿であり、連携していくプロセスを、全国の病院で参考にしてほしい。
  • 病院が中核となって地域での取り組みを推進していることの、安心感が大きい。医療を拠点にしつつも、在宅ケアのサポートの充実、地域住民、家族との交流、生活関連領域との協働などに力を入れ、地域で暮らし続けられることを大切に取り組んでいる点が重要。
  • まさに、わが町にこんな病院があったらいいなと思わせてくれる活動である。

5.おじいさん、おばあさん、いっしょにキャンプしませんか!
  認知症高齢者と楽しむ「あしがらシニアキャンプ」

金山 竜也(社団法人 日本キャンプ協会 主事)

あしがらシニアキャンプ実行委員会
神奈川県南足柄市・足柄上郡5町)/
社団法人 日本キャンプ協会(東京都渋谷区)
発表者:金山 竜也(社団法人 日本キャンプ協会 主事)

認知症のお年寄りのキャンプを15年前から実施し、地域にたくさんの種がまかれたと思います。キャンプを安全に行う方法はいくらでもあります。リスクマネジメントとは危険を回避することでなく、危険を乗り越えて成果を得ることです。キャンプは昔の生活を楽しむ回想法にもつながり、お年寄りの状況に応じた対応ができます。人を育てる遊びなのです。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • 楽しいキャンプの中で認知症の人と一緒に過ごすということを10年以上の歴史の中で地道に取り組んでこられた実績がある。その中で認知症に対する体験的な理解を広めてきており、継続的に取り組まれている活動である点がすばらしい。
  • 自然とふれあう貴重な機会の中で、自然な形で世代間の交流ができ、支え合いも生まれている。認知症の人が持っている能力を発揮できる場となっている。また、キャンプを支えるスタッフの変化も生まれており、関わる人たちすべてに意義ある活動となっている。
  • キャンプ設備の有無でなく、「話し合い、アイデアの出せるスタッフがいるところならばどこでもできる」ことが示されている。そんなことできる?という先入観で見るのではなく、若者が企画から参加し、いろいろなボランティアの参加と支えにより実現可能な活動である。全国各地で取り組まれることが期待される。

6.認知症の人と家族のつどいと支援者養成研修

副代表 中島 禮子

社団法人 認知症の人と家族の会富山県支部(富山県富山市)
発表者:副代表 中島 禮子

本日の発表資料は、若年認知症のMさんが作成されたものです。 私たちの信条は、「がんばらない、あきらめない、ゆっくりと」です。 認知症であっても、笑顔で健やかに暮らせるように、安心して暮らせるように、と願って活動を続けていきます。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • 各地に家族会は多いが、認知症の本人と家族が一緒に「つどう」ことは、まだあまり取り組まれていない。介護者の息抜きや学びのための活動であると同時に、本人たちのつどい、本人自身の活動の芽吹きを感じる活動である。
  • 専門職も含めたサポーター養成も共に行っている。家族や本人の力を最大限引き出す中で、専門職も多くのことを学んでいる。特に専門職から「こんなにゆっくり認知症の方にむきあったのははじめて」との声もあがり、実際の認知症ケアの変化につながっている。
  • 大きな仕掛けを必要とせず、定期的で丁寧な活動の継続、居場所を設け、そこから絆が生まれ、さまざまな活動に発展していく活動は他の地域でも展開できるものである。

7.若年性認知症デイサービス“おりづる工務店”の取り組み

おりづる苑せりがや(東京都町田市) 管理者 前田 隆行

社会福祉法人 町田市福祉サービス協会
おりづる苑せりがや(東京都町田市)
発表者:管理者 前田 隆行

若くして認知症を発症された方は住宅ローンが残るなど、高齢者とは違う問題があります。余儀なく職を失った方たちは、まだまだ人の役に立ちたいという思いをもっています。この思いに応えて立ち上げた若年性の方向けのデイサービスです。今回を機会にさまざまなサービスが広がることを願っています。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • 若年の認知症の方々への支援として、ただ客体とするのではなく、出来ることを通してその存在を自他ともに確認できる活動である。同時に、この仕事ぶりを大切なこととして認め合う社会や人々をつくる取り組みでもある。社会の人々が彼らにペースをあわせることでこの取り組みは大変素晴らしい。
  • 認知症の方々が社会経験を活かして社会に貢献したいという思いを大切に、「仕事」という取り組みにつなげている活動は他に見られない特徴と今後の可能性が感じられる。
  • 「働きたい」「人の役に立ちたい」という若年性認知症の人の願いは強く、そのためにも全国的にも広がりが期待される活動モデルである。今後はさらに、収入も保障された就労にもつながることを期待したい。

8.地域の認知症の拠点としてのグループホーム活動

理事長兼グループホーム管理者 高井 道子

特定非営利活動法人 ほのぼの朝日ネットワーク(岐阜県高山市)
発表者:理事長兼グループホーム管理者 高井 道子

グループホームは地域の拠点になり得ます。ちょっと人手が足りない時は近所の人に来てもらったりします。なにかちょっと迷惑をかけることがあってもみんなでカバーすることができます。自分らしく生きがいをもって暮らし続けられるよう、グループホームを“終のすみか”として機能させていくことが大事だと思っています。

[発表資料]

 
● 「町づくり2007モデル」推薦理由 ●
  • グループホームを拠点に世代や事業の枠を超えた活動が、認知症の方の生きがいや地域住民の理解の促進に結び付いている活動である。
  • 小さなグループホームでも認知症を理解してもらう情報発信基地としての役割を担っている。小さな町、地方でも先進の認知症ケアが可能であるモデルとなろう。
  • 住民自身のボランティアから大きく発展していっており、地域に根ざした活動をしている。オープンで自然な流れの中でご本人たちものびやかに暮らしている様子が素晴らしい。
  • 最期まで地域社会の一員として暮らすことができるこのような活動が、全国各地で展開されていくことが期待される。
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